羽生結弦　CNNインタビュー「日本人震災被災者がソチで金メダルを獲得」　(2014/2/23-英語)

私の想像を絶する体験で本当に悩まれたと思います。
彼の素晴らしいところはそれを隠さずに、被災地に目が向くように話していることではないでしょうか。もちろん被災者というものを背負う重圧に苦しんだこともあったとおもいますが。
彼の金メダルで東北の人が喜びや希望を感じられたのであればこんなに素晴らしいことはありません。
だからこそ、自分にプレッシャーをかけすぎて怪我をしたりしないように周りの大人がサポートしてほしい。息の長い選手でいてほしい。
４Aの話もありますが、コーチとよく話して決めてください。無理せずに。
羽生選手が元気でいることが、東北の、日本の希望になるのです。
まだまだ若い。今を大切に、自分の人生だけでいいんだよ。

その後又CNNで羽入選手のニューが流れました。
賞金を寄付したという内容の短いものでした。
CNNの関心事は金メダリストではなく震災、イコール原発問題なんだという
事は明確ですね。でもそれこそが羽生君が心の底で狙っていることなんでしょうね。つまりメダリストいうステイタスを利用して世界に震災、原発問題を再度認識させたいのでは、と思いました。影でいろんな噂が流れていますが、本人はメダルを通り越した違う使命を心に背負ってスケートをしているのではないかとも思います。大変若いのに立派です。

羽生選手は小さい頃、震災以前からオリンピックのメダルをとって、荒川さんが仙台のリンクを支援してくれたように東北のリンクの支援をしたいことを言ってました。下村文部科学大臣には自ら話を斬りだして、「東北には通年使えるリンクが一つしかなく、自分はカナダに出る決断をした。東北のスケーターの支援と、日本全体のリンクの支援をしていただければうれしい」とお願いしていました。
そして、このインタビューでは世界中に震災や原発問題が風化させたくない思いを発信しました。
メダリスト記者会見での報奨金寄付も、まだ被災地の復興が進んでいない
状況を自分の発言を通して、政治家や国や行政、国民の皆さんに改めて
考えて欲しいという気持ちだったと思います。
私はこれこそが、羽生選手の金メダルを取りたかった理由のひとつだと
思います。まだまだ被災地では、家を流され元の場所で暮らすことができない方がたくさんおられます。家族バラバラになっている方もいます。
そんな状況に羽生選手は日本中、世界中の人達にもっと目をむけてほしかったのではないでしょうか。
このインタビューや様々な会見を通してそう感じました。
被災地に実際行かれてみれば、それはわかると思います。