TheSkatingLesson.comのデイヴィッド・リースとオペラ歌手のジョナサン・ベイヤーがグランプリファイナル2017とゴールデンスピン2017について語った動画です。映像は「TheSkatingLesson.com」のYoutube公式チャンネルで公開されたものです。
愛知県名古屋市開催の日本ガイシホール開催、ISUグランプリファイナル2017の出場選手・日程・結果。女子シングルはアリーナ・ザギトワが優勝、宮原知子5位、樋口新葉6位。男子シングルはネイサン・チェンが優勝、宇野昌磨2位。
(宮原知子:34分30秒辺り~ 樋口新葉:41分30秒辺り~ 紀平梨花:52分30秒辺り)
“TSL グランプリファイナル2017のおさらい (2017/12/11-英語)” への17件のコメント
TSL のアイドル、サンドラ・ベジックとの鼎談も同時公開されており、ジョナサンは初めて直接話すベジックに仏組とサトコへの愛を語るのであったw
ベジックはカナダ風に何事もいいように言うから、北米の五輪代表は行間をしっかり読んでプログラムを仕上げるといいかも。
デールマン選手とフェルナンデス選手は直接指導があったかも。
そしてここでは、大きくなったらサンドラになりたいと夢を明かすジョナサンw
自分はデカイから長身のソツコワは好きとかゆってたのに、まだ大きくなるのかw
GPF の審判が、サトコにコストナー選手並みの点を盛らないのが不満なのだった。
審判のバイヤス問題は難しい。
デイヴはシブタニ組の評価が不満らしいが、ダンスできょうだい組が五輪金を取れるかの議論はデュシュネー組のときもあった。
ブリティッシュ・ユーロの解説者ヘンレッティーも、ケアー組のおかげでワールドに出たくせに、きょうだい組は認めない。
無良選手のファルーカも、ヨーロッパのセンスではフラメンコに見えない。
そうした選手チームとのフィギュア観の違いが採点に反映するから、五輪プロは評価の定まった王道曲か、ロビー活動するかになる。
それを踏まえてデイヴは、露仏連合で五輪団体戦金はロシア、個人戦ダンス金はフランスに決まり!とフカして楽しそうw
五輪年に GPF で出し尽くすことないからハニューは出なくて正解と3人で一致、デイヴはサトコとワカバの五輪代表選出優位の見方。
翻訳ありがとうございました。
感謝
まりごっくさん、いつもお世話になります!!
私も感謝!!
ところで、シブタニのこれぞ正統派アイスダンスっていう感じが大好きなんですが・・
>デイヴはシブタニ組の評価が不満らしいが
評価が低すぎるってことでしょうか?それとも逆?
キース様の意見に有る部分は同意です。アイスダンス競技にエロスとか男女の愛とか性欲?満載で表現するのは競技か?と考えてしまいます。反対にEXなら何をやっても良いと思ってますけどね。最近はエロス表現を見ると、またか?ソレしか無いのか?と思ってしまいます。
デイヴは、今回は自爆したにせよ、シブタニ組はトップ2組がミスしたら入れ替わる位置取りのはずが、逆転ムリな3位固定になってる、米フィギュア界人気の兄妹なのに米国外の点はからい、とゆー気持ち。
昨季ワールドでハベル・ダナヒュー組が銅目前に迫り、今季シブタニ組と序列が逆転するのかジョナサンと注目してる。
私のはいつも翻訳でなく自分の勝手な感想だから話が混ざってるけど、そんなシブズについて、コールドプレイのせいにするデイヴに対し、今はきょうだい組は難しいと言ったのはベジック。
日本では濃い男女はハードル高くて、リード組の古き良きアメリカな清潔感は素敵だったが、クリスの個性を活かしきれてない感もあった。
振付けもやってるジョン・ケアーが別の動画で、きょうだい組にはきょうだい組ならではの可能性もあるとゆってて、日本と相性がいいのかもしれないが、外に振付けを頼めるかはコーチ次第、ズエワは難しい。
濃い男女は、スケート靴履いて接近しての超絶技巧を見せやすい。
五輪メダル圏レベルの選手は、小さい頃から型としてやってて、エロいと言われるのは演技力を褒められるのと同じ。
今回、ヴァーチュー・モイヤー組が陳腐でケバいムーラン・ルージュなんて、とデイヴとジョナサンが言うのに対し、ベジックは、劇場型のプログラムで感情の変化を演じる挑戦が今の彼らには意味があるんじゃないか、と言ってるのは興味深い。
ストーリーを型で説明するのでなく羽生選手のように気持ちで見せるために、モイヤー選手は頑張って評判悪い黒子ルックなのかなと思ったり。
女子の部分を訳してみました。選手に直接関係のない雑談や繰り返しなどは省いています。会話形式にしてありますが、完全逐語訳ではありません。ご参考までに…。誤訳、補足など歓迎です。
D=デイヴ、J=ジョナサン
*****
カロリーナ・コストナー
D: フィル・ハーシュは、カロリーナ・コストナーが気に入らないらしい。ジャンプが良くないって。
J: フィルは技術にうるさいから。でも彼は音楽家でもあるからPCSの高さは納得すると思ったのに。TESを盛れとは言わないがPCSは正当だ。
D: カロリーナがGOEを稼げるのは着氷時にフリーレッグを高く上げているから。
J: 内容を薄めると演技しやすいのは当然だというのがフィルの持論。
D: その分、基礎点が低いんだけど。
J: フィルには同意できないな。カロリーナは全てが美しい。漕ぐ姿さえも。
D: 本物の演技をするのは難しい。カロリーナの演技はアシュリー・ワグナーの演技より難しい。
J: ジャッジがカロリーナを支持しているのは嬉しい。
D: 素晴らしい演技だからね。
宮原知子
D: 知子は今大会も美しかった。
J: 知子の技術的な弱みも強みもよく分かっているが、(ジャッジが)カロリーナをあんなに援護するなら知子にもそうしてくれる何か方法があればいいのに。
D: カロリーナのようなスピードのあるジャンプでGOEが獲れる可能性が低いからね。だが知子の演技は美しい。
ケイトリン・オズモンド
D: FSの出来は良い方だった。だが、ケイトリンの『白鳥の湖』は全く支持しない。プロの解釈が繊細さに欠け、特に良いとは思わない。
J: ジャンプのレイアウトのせいだと思う?
D: いや。ケイトリンの問題。
J: 同じような難度の低いジャンプを失敗している。冒頭でそっちを先に片づけてしまった方がいいのでは?
D: 多分ね。どういったジャンプ構成が最も成功するか考え直さなければ。練習での安定感はどうなんだろう。よく練習できているようだが。
J: 打ち込んでいる様子。
D: フリースケートで崩れたタラソワ/モロゾフ組と違ってね。
J: ケイトリンは頑張っている。スピードのある大きいジャンプは磨き上げられた技術が頼りだ。大きなジャンプやスピードのある滑りは疲労を伴う。スピードは自然に出るものではなく、作り出すものなので消耗する。
アリーナ・ザギトワ
D: エテリコーチは誰にも感動してなかった。同じ技をこなす生徒が何人もいるからね。アラがあるし詰め込んでいたけど、ザギトワは素晴らしかった。曲のアクセントに合わせ3+3を決めたのは凄い。
J: SPの出来はこれまでで最高だった。
D: だがジャンプ2本でのオーバーターンは、エテリとって許しがたい。ジュニア女子のあの演技の後では特にね。エテリの機嫌が一番良かった大会でも、ミスがあったザギトワにこんな風に(仏頂面の真似)スケートガードを渡していた。GPFで2つミスが出たザギトワに同じようなリアクションをしていた。「何やってるの」という感じ(仏頂面の真似)。GPFで優勝直後なのに。
J: しかもシニアデビュー(笑)。
D: 賞金の一部がエテリに入ると思うけど。ところでザギトワは五輪金メダル候補の一人だ。
J: (エテリの接し方は)変わったモチベーションの上げ方だ。
D: 賞金が少なくてエテリとダニー(ダニイル・グレイヘンガウス振付師)がドルチェやガッバーナのコートが買えなくなるわけでもないだろうに。
J: エテリはまた着ていたね。似合ってた。(あのやり方で)モチベーションになるのかと思う。音楽界でも同じことがある。僕は褒められてモチベーションが上がるタイプ。お世辞じゃダメだけど。「この調子だ。でも、こうやるともっと良くなる」と指導されたら最高。「それじゃダメだ。絶対できない」と言われて、やっぱりがんばろうとなる人もいるけど、僕ならリンクから逃げ出したくなる。
D: エテリは「できない」じゃなくて「できなければ…」と言ってると思う。
J: (笑)なるほど。
D: 選手らは全てを承知でエテリを選んだんだから覚悟の上だよ。それにエテリのリンクにはザギトワと同じことができる女子が何人もいるから。
マリア・ソツコワ
D: 普通に奇麗で記憶に残らない演技だった。
J: イヴァンカ・トランプ?(笑)
D: 点数出し過ぎ。だが、五輪出場は決まりだろう。ロシア勢がケイトリンに圧勝するかも。彼女らとカロリーナ次第だけど。
J: 音楽的視点から一言。マリアの使用曲(『月の光』)はピアノで始まり、突然オーケストラバージョンに変わり管楽器が入る。今は全部同じ周波数で録音するが、昔の録音は周波数が早い。古いレコードだと声が少し高くなり、ガーと雑音がするよね。それが入ってる。耳障りですごく嫌なので直して欲しい。マリアが最高だとは言わないが、ノッポ仲間なので応援してる。
D: ドミトリー・ソロビエフ(アイスダンス)がパートナーを変えるなら、マリアを選ぶといい。素敵なパートナーになる。
J: そうだね。それと、演技開始1分25秒かそこらを過ぎたら与えられるSPの加点は廃止すべきだと思う。FSの加点の方も調整すべき。
樋口新葉
J: 新葉も残念だった。コンボをパンクしたのは辛い。しかも直後に「this is the end」(これで終わり)と歌が続いた(笑)。
D: でも新葉は五輪に出るから。
J: そうかな?全日本で決めた方が間違いないと思うけど。
D: もし全日本でうまく行かければ少なくとも話し合いになるだろう。だが、これまで通りの演技ができれば五輪出場はこの二人(樋口、宮原)だと思う。少なくとも全日本に出場し、頑張らなければならないけど。ただし、全日本でパンクを連発して、他の選手が最高の演技をすれば議論になるだろう。二人ともよく準備ができているようなので、個人的にはほぼ決まりじゃないかと思う。
*****
以上です。
まりごっく様の裏話を交えた古くからの海外のフィギュア事情にも詳しい方の興味深い訳や、別動画のぱが苦手様のようにすぐ書いて下さる寛大さ感謝します。
そしてFSF様。いつも時間を割いて多くの会話を翻訳して下さりありがとうございます。この間は私も大好きなシャーロックホームズから内容を踏み込んで聞き取って下さり興味深く拝見しました。
実は、私も日本での学びの後ニューヨークに三年行きましたが、そんな事では到底不可能な、こういう訳をして下さるFSF様の無償の犠牲を払うフィギュアを詳しく知る方の会話の訳がどれ程大変かと理解できます。丁寧かつ勤勉さを伴うこの大変な事をいつも淡々として下さりありがとうございます。
このブログは、まず管理人様に心から感謝しなければならないですね。交流にも寛大でとても親切です。そしてフィギュアの経験者や驚くほど知識や話題を提供できる方がいて、また、常識や見識の高い良心を教えて下さる方がいます。現地情報やフィギュアのその時どきの必要で有益な情報が集まって皆様にも感謝ですよね。
おはようございます。
管理人様
動画紹介ありがとうございます。
まりごっく様 FSF様
翻訳ありがとうございます !!
エテリコーチのコートは
ドルチェ&ガッパーナ なんですかー。
キャメルカラーがヘアーと合ってて素敵でしたね。
競技と関係ないですけどキスクラで
コーチのアウター見るのも、ちょっとした
楽しみだったりします。
グランプリファイナル男子の部分を訳してみました。優勝したネイサン・チェン選手と6位のジェイソン・ブラウン選手に関するコメントだけでした。他4選手へのコメントは無しです。ブラウン選手の話題はGPFの演技より、その結果を踏まえ五輪出場についてがメインでした。意訳、省略ありです。誤訳の訂正、補足など歓迎です。
*****
ネイサン・チェン
D: 靴の問題続きで僕の中でネイサンの株が下がった。世選でもスケアメでも靴のトラブルがあった。(GPFでは)新しい靴に替えてまだ4日目だと言っていた。これほど靴を替えなければならないって、ジャンプの跳び過ぎでは。『23の質問』※でスケート靴は6足持っているとか言っていたけど…。ネイサンとラファエル・アルチュニアンコーチは、4回転が必要だ、全部入れたいと思っているようだが、考え過ぎているのでは。無理なく跳べるジャンプに絞りノーミス演技で印象付ける方が良いのでは。ネイサンは今季ずっとエッジジャンプに苦しんでいる。
J: 以前のように安心して見ていられない。技術的に遙か高みを目指しているのでエラーがあるのは仕方がないが、今は見ていてハラハラする。スピンにも悪影響が出ている。プログラムの完成度は以前の半分になった。ネイサンの滑りを見ていていい気分にならない。
※「23 Questions」。フィギュアスケート選手に23の質問をし、答えてもらうだけの数分のショートインタビューです。リッポン選手、ブラウン選手、シブタニ組のインタビューなどYouTubeで観られます。英語です。
ジェイソン・ブラウン
D: 男子の五輪枠はいくつ埋まったと考える?
J: 3つとも(ネイサン・チェン、アダム・リッポン、ジェイソン・ブラウン)。ヴィンセント・ゾウは、ぜひ四大陸や世選に出場させるべき。3枠で一番危ういのはジェイソンだと思う。
D: この件は理性的に考えられなくて困る。だけど、得点を見るとジェイソンが危ないのは分かる。素晴らしいスケーターだが、ここのところ苦しく、技術的に進歩していない。
J: 3Lz+3Tが跳べないようだ。
D: 3Loは長い事安定していない。GPFでは軸が斜めになっていた。
J: 3Aにも問題がある。
D: 3Aはヴィンセントも同じ。難しいところだが、ジェイソンは五輪枠獲得だろう。だが、僕なら団体戦には入れない。現時点では不安だ。
J: 団体戦はネイサンがSP、アダムがFSだと思う。ジェイソンは世選に出さず、ヴィンセントを出して経験させるべき。ヴィンセントが(全米で)素晴らしい演技をしても五輪出場は無いと思う。アメリカスケート連盟が支持するとは思えない。すべきかどうかは別の問題だが。ジェイソンを阻む可能性があるのはマックス・アーロンだが、そうはならないだろう。技術的エラーがあってもジャッジはジェイソンに高いPCSを出すので。
D: だが宣言する。ジェイソンは世選に出さない方がいい。
J: 同感。
D: 次世代を育てないといけないから。それにエラーは見逃せない。
J: しかも悪くなっている。ジェイソンは巧いからこそエラーが目立つ。才能が無いと言ってるわけじゃない。演技は最高だ。だが、内容をシンプルにしてノーミスで行く戦略なのにアクセルに問題あり、ルッツ+トゥは無し、ループにも問題がある。好きでいつも引用するスポーツ心理学の言葉だけど、「変えなければ、何も変わらない。」
D: 全米に向け、ジェイソンはフランク・キャロルコーチに見てもらうべきだと思うが、コーリ・エイドコーチがさせないだろう。トレーニングに問題があると思う。それに、ジェイソン陣営がプログラムのためにオリジナル曲を制作したという記事を読んでちょっと面食らった。それって芸術的じゃないし、どうりで昨季と同じ平凡な曲なわけだ。ジェイソンは奇麗な曲だと言ったけど…。
J: 僕の意見では、単調な曲だ。起伏やクライマックスなど創ったらしいけど。誰かの友達が地下室で作った曲のよう。
D: 奇麗な曲だけど、ジェイソンの才能に見合わない。
J: ジェイソンにはもっと素晴らしい曲がふさわしい。
D: ジェイソンはメンデルスゾーンの名曲も自分のものにする力がある。だが、少年時代の『リバーダンス』を超える代表作は無い。ロヒーン・ワード振付師のおかげで。
J: プリンスプロも好きだった。味があり個性が出ていた。だがこの曲は…。ジェイソン自身は素晴らしい個性の持ち主だが、この曲はそれを出し切れていない。
D: この4年間で成長したと思う。
J: 22歳なのにキスクラでふざけ過ぎるのは問題があるけど。
D: コーチが止めないのは変だ。
J: 彼らが世間離れしているのは分かるけど。
D: ちょっと見苦しい。でもジェイソンは好きだ。
*****
以上です。キスクラのジェイソンは、はしゃぎまくる子供のように見えますが、個人的には別に気になりません。ジェイソンだからw
拙訳にコメントをくださった方々、ありがとうございます。
いちファンさん、
P.J.Kwongのカート・ブラウニングインタビューも読んでくださったんですね。ホームズファン仲間を見つけ、嬉しいです。私もフィギュアスケート好きが集まるこのサイトが大好きです。みなさんのコメントから色んな情報をもらったり、考えさせられたり。楽しんでいます。
獅子吼さん、
いつもコメントをくださり、ありがとうございます。エテリコーチは雰囲気のある美人でおしゃれなので、つい目が行ってしまいますね。コーチとして怖い存在なんだろうと推察しますが、シニアのトップ選手を育てただけでなく、ジュニアファイナルに何人も門下生を送り込み、次世代の育成もぬかりない凄腕。かっこいいですw
まりごっくさん、そしてFSFさん、いつも翻訳ありがとうございます。
有り難く読ませて頂いてます。
ワイドショー的要素も満載ですが、
演技や技術的な事など個人的見解とはいえ細かく指摘していて、よく見ているなといつも感じます。
アメリカ男子の代表は気になります。
キスクラでのコーチと選手の様子、得点が出たときのリアクションを観るのも楽しみの一つです。
言われてみればコーチのファッションにも目がいっています。樋口コーチとか(@^^)
ただ、試合によってはキスクラの選手の顔のアップばかりのときがあって、一緒に喜んだり、ときに励ましたりしてるコーチの姿も見たかったと思うときがあります。
まりごっくさん、FSFさん
翻訳有難う御座います。
ドルガバのコートの話も含めてやっぱワイドショーっぽい方々(笑)
でも、割とこのブログのいろんな投稿者さんと似たような見解があったりして興味深い。
面白いもんですね。
つららさん、市川蛇蔵さん、
拙訳を読んで下さり、ありがとうございます。
ジュニアグランプリファイナル(JGPF)を訳してみました。女子6名のレビューがメインでした。雑談は省き、長い部分は意訳で短くしてあります。ご参考までに…。誤訳の訂正・補足など歓迎です。
D=デイヴ、J=ジョナサン
*****
アレキサンドラ・トゥルソワ
D: 度胸が据わっている。エテリ・トゥトベリーゼコーチは次世代をよく育てている。現時点でメドベデワにはまだXファクター(謎の要因)があるが、このような次世代の存在を考えると彼女の君臨も長くないと思わざるを得ない。トゥルソワは時折4回転を成功させ、インスタグラムに上げている。
J: 3+3を跳んでも表彰台に乗れないなんて。新世代は凄すぎる。
D: トゥルソワにはカリスマがある。両腕を上げた3Lzからの3Lo。着氷は完璧ではなかったが驚いた。滑走して両手を上げての3Fから2T+2Lo、そして3Lz+3Tのコンビネーション、そこから腕を上げて3F、3S、2A。後半を盛るのは嫌いだが、驚きの演技だった。
J: 凄かった!
D: SPは素晴らしく不適切だった(笑)。
J: 曲は『Big Spender』。ストリッパーの歌だ。13歳の少女が飛び跳ねてショルダーシミ―(体は動かさず肩だけを前後に動かす)をやる時の歌詞が “I don’t pop my cork for every guy I see”(※意訳:男なら誰でもいい訳じゃない)。もの凄く不適切(笑)。
D: ロシアは米国人コンサルタントを雇うといいかも。知らないうちに米国側が他国に不快を与えている例もあり、文化の違いから生じる問題は互いにあるけど。
※”I don’t pop my cork” この表現にはグラフィックな性的イメージが隠されています。二人が不適切を連発しているのはこのため。
アレーナ・コストルナイア
J: 僕のお気に入り。デイヴはそれほどファンじゃないよね。
D: 彼女は好きだよ。
J: SPで非常に目立った。エテリの門下生で、各動作を完遂させる選手は初めてだ。エテリ門下生は動作が慌ただしく乱雑だが、アレーナは動作を一つ一つ落ち着いて決めていた。ザギトワにやり方を教えてやればいいと思ったほどだ。
D: エテリチームにどれくらい居るんだろう。
J: 入ったばかり。最近、移って来た。基礎を教えたのは誰か知らないが…。
D: 生粋のエテリ門下生には見えなかった。
J: 巧みな技術があり気持ちも入っている。どの動作もしっかり決めるところに注目した。FSは1位。大ファンになった。ジャンプもこの先長く跳べそうだ。
アナスタシア・タラカノワ
D: ちょっと大げさ。特に良いところ無し。
J: エテリチームの嫌な面が揃ってる。SP は施設に収容される精神病患者を演じ、2位。FSはキラキラした十字架の衣装で、まるでバイブルがテーマのジェスチャーゲーム。慌ただしく動き回るつまらない振り付け。バタバタして粗削り。
D: スケート靴をタイツから部分的に出すのは…。嫌なところばかり。
J: 演技スタイルの全てがね…。それなのに僕の梨花を抑えて銅メダルを獲るなんて。梨花は2本目のアクセルをバンクしたけど、素晴らしい3A+3Tを跳び、開放的でゆったりとした濱田スタイルの良い演技だったのに。悔しかった。
ソフィア・サモデュロワ
D: ミーシンの門下生。
J: ソフィアは好きだ。
D: 良いね。ペギー(フレミング?)好みの顔だと思う。ペギーはサーシャ・コーエンの顔について話してた時、「口がハートの形をしてる」と言ってたね。アイスショーにお呼びがかかりそうだ。優良株だと思う。
J: ミーシンの門下生らしい質の高い滑り。アコーディオンタンゴ(FS『リベルタンゴ』)は当然の選択。SPはディスコ調『ハバ・ナギラ』だが、全体的に質がとても良かった。エテリのじゃなくてミーシンの教え子だと分かったよ。ジャッジも明らかに分かっていた。最下位だったからね。楽しめた演技なのに残念だ。
ダリア・パネンコワ
D: 『行かないで』(FS)を演じた。
J: 嵐の効果音を入れてた(笑)。
D: シンクロナイズドスケーティングに向いていると思う。次世代グループの中では期待できない選手。
J: フランスの女子が衣装の早変わりをやってたけど、髪留めを抜き取ったり化粧を拭きとるジェスチャーは頂けない。
D: 必要無いという声があったけど、あれが無ければ印象に残るものが何もない。
J: 衣装の早変わりと同じだ(笑)。それと、『夢やぶれて』(FS)を演じたが、そこはファンティ―ヌが身売りを余儀なくされ髪を売る場面。ダリアはキラキラの衣装を着てにこやかに登場(笑)。それと、歌の終わりで “seemed” と “dreamed” が韻を踏むようになっているが、“…seemed/ Now life has killed the dream” で終わっている 。最後の “I dreamed” を抜いたため、韻を踏んでいない。
D: エテリが曲を大事にしないのがそんなにショック?今さら?5-6年ずっとそうだよ。
J: (笑)簡単に手直しできるのに。
紀平梨花
D: 2本目の3Aをパンクしなければ、今大会、もっと好成績が残せただろう。『道』は嫌いな曲。梨花は素晴らしいと思ったが、大スターになるかは分からない。だが安定感があり、どんどん上達している。光るものがある。
J: 初めて梨花のSPを観て不安になった。手を上げたジャンプ、忙しそうに動き回る振り付け。「常勝のロシア女子を見習わなくては」と濱田コーチが方向転換したのかと思った。濱田コーチは自分の方針を守る勇者のはず。追従しないで欲しい。FSはそれ程じゃなかったので良かった。
*****
他には、JGPFには出ていませんが、デイヴがお気に入りのアンナ・シェルバコワ選手についてのコメントがありました。デイヴによると「骨折のためジュニアグランプリに出場していない。この夏、ソーシャルメディアで素晴らしい4Tと3+3を跳んでいた。『ドリームキャッチャー』という可愛い曲を使っていて素晴らしかった。彼女が出ていれば、ジュニアグランプリファイナル6人のうち5人がエテリ門下生になっただろう。」
ジュニア男子のコメントはありませんが、優勝したアレクセイ・クラスノジョン選手にお祝いの言葉を送り、少しだけ触れていました。ジョナサンは、クラスノジョン選手自身の「演技直後のリアクションにドン引き。怖くなった。」デイヴは、「スコット・ブラウン(振付師)は実は『アイス・カペード』に出演していたカナダ人で、クラスノジョンの躍進を支えたと聞いている。」と言っていました。
今大会のハイライトとして紀平選手の素晴らしい3Aコンボが挙げられていました。以上です。
FSF様
ジュニア女史の翻訳まで、ありがとうございます。
ロシア女子については、ジョナサンに前面同意だわー。
歌詞の英語の意味はわからなかったけど、個人的にもトルソワ選手のSPは子供ストリッパー感が協調されて悪趣味に感じてました。
コストルナイヤ選手は最近エテリ組に入ったばかりだなんて!
もしかして天才!期待します。
サモデュロワ選手のSPの時、会場に手拍子がなかったのがちょっと残念でしたが、彼女も品があっていいですね。
FSF様
ジュニア女子の翻訳もありがとうございます。
ジュニアGPF、レベル高いですね。
紀平さんには「道」よりもっと似合う音楽があるように思いました。
コストルナイヤ選手は、洗練された動きで本当に美しく魅了されます☆
今後も注目したい選手です。
タラカノワ選手のSP、ユニークな振り付けでどんなストーリーを演じているのかな?
と気になっていました。曲は素敵なピアノ曲ですね!
お二方、翻訳ありがとうございます。FSFさん、こんな長い内容をよくぞここまでまとめてくださいました。おかげでとても楽しく読ませていただきました。ジョナサン・ベイヤーが忌憚なく曲について語る部分は頷けることが多いですが、今回のはどれも興味深く面白いです。
ソツコワのオーケストラ音源の古さ、私も気になっていました。お世辞にも音質がいいとは言えないし、ところどころ音が歪む感じもして、イマイチ演技に集中できなくて(好きな方、すみません)。決して韓国をディスりたいわけではなく・・・なのですが、以前城田監督が江陵の会場は音響が気になったと言っていたので、ますますどーなっちゃうだろう?と勝手に少し心配しています。今はもう改善済みだといいのですが・・・。
ジェイソンのFS曲、オリンピックシーズンにしては地味目ですよね。昨季のパトリック専用に作曲された曲は、派手さは全く無かったですが、彼の人柄や滑りの美しさや表現力を際立たせる、それはそれは素晴らしいものでした。が、この曲は盛り上がりがよくわからず、いつもの演技内容の美しさや素晴らしさは変わらずなせいか、却って曲だけがちょっと落ちたかな・・・みたいな印象が。「ジェイソンは巧いからこそエラーが目立つ」というのと本質は同じことなのでしょうか。どうしても求めるレベルが上がっちゃいますね。
ロシア選手が北米の曲を使うのは、うまくないと感じることは確かに多いです。編集の時点からして、あららら・・・なこともあるし。ヴォーカル入りになってからは、歌詞に意味があるため、つなげ方が難しくなったと振付師の宮本さんと鈴木さんが語っていた気がします。韻を踏んでいるところでぶった切るのは、英語圏の人なら気になるのは当然だし、自分の母国語を大事にされてない感じで、やって欲しくないでしょう。私も日本語で同じようなことをされたら、外国人だから仕方ないと思う半面、正直いい気まではしないし、それでは意味通じないよと思うでしょう。
紀平選手のFSの選曲、どうしてこの曲?何故濃いピンクが基調のきらきらコスチューム?わからないことだらけです。高橋さんの印象が強いせいか、何を表現したいのかがまだよくわかりません。映画を見たことないので勝手な想像で大変申し訳ないのですが、もしや冒頭に3Aを跳ぶための選曲なのかもと感じました。出だしのメロディがすごく伸びやかでゆ~~ったりしているので、長い助走でかなり大きな弧を描いてから3Aに入るには、あの曲調だとなじむのかな、と。テンポの速い曲だと、曲が置き去りになったり、助走の長さが際立ってしまいそうな気もするので。振付や滑りはきれいだし、全然嫌いとかではないですけど、よくわからないなあという印象です。どなたか「ちゃんと映画の世界観を表現しているよ!」というご意見があれば、ぜひ教えていただきたいです(ありがたく拝見させていただきます)。
ロシアジュニアの翻訳ありがとうございます。
サーシャ(トゥルソワ)ファンなので嬉しいです!
私もサーシャには独特のカリスマ性があると思います。
特にフリーが素晴らしい。クールさと情熱さが出ています。
ステップの振付最高です!
サーシャの4T成功やシェル子などのインスタは「チームエテリ」の振付ダニエル・グレイヘンガウスが載せています。ダニエルは明るくて、いつもファンに感謝の言葉も述べていて、広報としての役目を担っていて良い感じです。
>ロシアは米国人コンサルタントを雇うといいかも。
お二人は冗談で言っているんだと思いますが、ほぼないと思います。なぜならエテリはアメリカでのショー経験から、アメリカの教え方が嫌いだから(笑)
アリョーナの美しさはお二人もお好きなんですね。
彼女はスケーティングの質も良いので、今後ザギより上にいく可能性もあるかと思います。
アリョーナの前のコーチはペアの五輪メダリストじゃなかったかな?
サーシャもサンボではそこそこ有名な男性コーチに長年ついていたので、スケーティングにザギやメドみたいな膝ガクガク感がなく、質の良いアクセルを跳んでいますね。
タラカノワ
>特に良いところ無し。
>エテリチームの嫌な面が揃ってる。
には笑いました。まあ、膝がくがくバタバタで、昔のザギやメドを思い出しますが、唯一スピードがあるところがすごいかと。
ソフィアはミーシンの門下生なので応援していて、リベルタンゴは色っぽくて大好きなんですが、ジャンプが低いのがちょっと心配。頑張って欲しいです。
◆コメント欄の利用(書き込み・閲覧)は自己責任でお願いします。コメント内容の信憑性や真意やトラブル等、管理者は責任を負いません。コメント欄は誰にでもすぐに書き込め反映されるシステムになっています。時には意図しない内容のコメントも第三者によって投稿されることもあることをあらかじめご承知おき下さい。
◆コメント欄は、毎日不特定多数のユーザーが閲覧しています。マナー、ルール、モラル、ネチケットを守って利用ください。管理者が不適切と判断した場合、予告なく削除します。
◆コメントの投稿者名欄には、実名やコメントのタイトル、「匿名」「通りすがり」「名無し」、ブランク(空欄)又は特定ユーザーに対する返信名(○○さんへ)ではなく、ハンドルネーム(ペンネーム)を記入してください。ハンドルネームは、一記事に対して複数使用しないようにお願いします。
◆不愉快なコメント(荒らしや悪戯、中傷・煽り等、根拠のない難癖をつけたり、けんか腰な口調)を見つけても、決して相手にはせず無視(スルー)していただくようお願いします。これらの行為に当てはまるコメントへ相手をした場合は、基本的に荒らし書き込みとともに削除します。
荒らし・煽り又は禁止事項に接触するコメントを見つけた場合、掲示板の「要望欄」よりURL(アドレス)・コメント番号・投稿日時等を明記してご報告ください。内容を確認した上で、削除等など処置をいたしますのでご協力ください。
【禁止事項】
● 一般の方の個人情報(名前・住所・電話番号等)掲載
● マルチポスト
● 関連のないサイトからの広告・宣伝
● 自作自演・成りすまし・一つの記事内で複数の名前を使用
● スケート選手・ユーザーへの誹謗・中傷・批難
● 荒らし・煽り行為
● 罵倒及び明らかに他人を不快にする投稿
● 犯罪の予告などの書き込み
● 政治・宗教活動、勧誘行為. 触法行為