浅田真央　韓国で放送されたキム・ヨナのドキュメンタリーより　(2008/3/19)　

2008年3月19日に韓国で放送されたキム・ヨナのドキュメンタリーの中で、浅田真央が登場した場面だけを編集した動画です。映像は韓国SBSで放送されたものです。

浅田真央選手のインタビューだけではなく、元コーチの山田満知子氏や振付師のタチアナ・タラソワ氏のコメント、浅田選手の今シーズンからの課題や練習環境、日本でのフィギュア人気について紹介しています。

とりあえず、韓国のファンの方が付けた英訳を元に和訳してみました。和訳は完全なものではありませんのでご了承ください。

<br /> 0:00：(2007年12月14日　イタリアトリノ)<br /> 0:01：GPシリーズ2007の上位6選手が競うためにここに集まります。<br /> 6選手達は激戦から勝ち抜いてきました。世界のメディアはキム・ユナと浅田真央を注目していました。<br /> 0:11：浅田真央。ヨナと同じ年。<br /> 　<br /> 0:20：彼女は幼い頃から天才フィギュアスケーターとして注目されていました。そして彼女の華々しい活躍とともに、真央は国民の心を鷲づかみにしました。<br /> 0:27：（日本スケート連盟フィギュアスケート強化部長　伊東秀仁氏のコメント）　<br /> 0:57：日本では、ちょっとした好奇心からスケートを始めた子供達を評価して、レベル別に若いスケーター達を振り分けます。さらにさまざまなレベルによる大会を通し、才能のあるスケーターを探しています。このようなシステムを拡大していく中で、真央は日本で最高のスケーターになりました。<br /> 1:12：そして、真央のチャーミングなところが日本人にとっても大きな自慢でもあります。真央へ向けられる注目度は想像を超えるものでしょう。<br /> 　　　<br /> 1:24：（日本　愛知県名古屋市）　<br /> 1:31：名古屋スポーツセンター。　ここが真央が２、３年前まで練習を行っていた場所です。<br /> 1:43：ここに真央の元コーチで、日本のフィギュア界で最も名声のあるコーチの一人、山田満知子さんがいます。<br /> 1:53：伊藤みどりが世界選手権で優勝した時に、山田コーチは知られるようになりました。山田氏は今まで教えてきた生徒の中で真央が一番だったといいます。<br /> 　　　<br /> 2:09：（山田満知子コーチのコメント）<br /> 2:47：日本のフィギュア界を支配した後、真央は華々しいジュニア成績を収め、そして世界ランキング1位まで上り詰めました。<br /> 2:53：（2008年3月4日　ロシア・モスクワ）ロシアのモスクワで、私達は真央を教えたもう一人の人物に会いました。<br /> タチアナ・タラソワコーチ。ロシアの振付師でコーチでもあり、世界チャンピオンとオリンピックメダリストを沢山育てた人です。<br /> 現在のところ、真央の振り付けを担当しています。<br /> 　　　<br /> 3:08：（タチアナ・タラソワ　浅田真央の振付師）<br /> 真央がスケートを始めた時、ひそかに注目していました。<br /> そして彼女を教え始めて直ぐに、私達は生まれ持った才能があるこを知りました。<br /> 彼女は練習の虫であることを知りました。<br /> 彼女はフィギュアスケートに関することならすべて学びたいと。<br /> 彼女のようなタイプは滅多にいません。<br /> 　　　<br /> 3:30：（2005年世界ジュニア選手権）<br /> （2006年世界ジュニア選手権）<br /> しかしヨナが現れてから、状況は一変しました。<br /> （2006年グランプリファイナル）<br /> 二人の間で厳しい戦いが始まりました。<br /> （2007年世界選手権）<br /> それと共に、ヨナと真央を取り巻く面白い論争がも現れました。<br /> 　　　　<br /> 3:42：（タチアナ・タラソワ）<br /> 勿論、ヨナはワールドクラスのスケーターです。彼女はとても強いです。しかし真央が100%の力を出した時、常に真央が勝つでしょう。<br /> 　　　<br /> 3:58：ヨナと真央は今期で2度目となるグランプリファイナルで顔を合わせました。しかしあることが真央に不利益になりました。<br /> 　<br /> 4:44：国際スケート連盟（ISU）は採点方をわかりやすくするために改正しました。主観的な審査方法に代わり、技術と芸術の2分野で採点する方法になり、より客観的で厳しい審査システムが始まりました。現在では各エレメントが個々に細かく判定されています。<br /> 5:01：去年の7月新しいシーズンが始まる前、ISUはルールと審査法の両方を変更する文書を発表しました。（ISU　コミュニケーション　第1445号）これがそれです。「もしスケーターがジャンプで間違えたエッジを使えば、審査員はGEOでポイントを減点しなくてはいけない」ことが書かれています。この短い陳述がとてつもなく大きな重大性をしめています。<br /> 　　　<br /> 5:17：（ルッツジャンプエッジ）<br /> ルッツジャンプの場合、スケート靴の外側エッジが氷上に接触しなくてはなりません。<br /> （外側エッジ-ルッツ）<br /> （フリップジャンプエッジ）<br /> そしてフリップの場合、内側のエッジが氷に接触していなければなりません。<br /> （内側エッジ-フリップ）しかし要求されたジャンプを正確に飛ぶことはそう簡単ではありません。<br /> 体の動きとともにエッジを変えてしまうスケーターもいます。<br /> 　　　<br /> 5:39：（ISUジャンプインストラクション）<br /> ISUによって発行されたジャンプの教本<br /> （不正エッジでの踏み切り）<br /> ルッツジャンプの間違えたエッジの飛び方は、最もありふれたミスの一つでもあります。<br /> 　　<br /> 6:03：もしスケーターが間違えたエッジでジャンプを飛べば、「不正エッジ」を示す「e」マークがスコアシートに記され減点対象になります。<br /> 6:11：より厳格なルールの施行により、日本の代表的な二人のスケーターは大変なことに向き合わなければいけませんでした。<br /> 6:16：（浅田真央のトリプルルッツ）　<br /> ISUが提起したルッツジャンプの一番一般的なミスです。<br /> （不正な内側エッジ）<br /> 真央のルッツジャンプは一般的な不正エッジのお手本です。<br /> 6:27：（安藤美姫のトリプルフリップ）<br /> 一方で世界チャンピオンの安藤美姫は内側エッジを要するフリップジャンプで外側エッジを使ってしまう問題がありました。<br /> （不正な外側エッジ）<br /> このようなジャンプでは、今シーズンこのまま行けば不利益なことは確実でした。<br /> 6:37：彼女達二人のスケーターはそれぞれ全く正反対の戦法をとりました。<br /> 6:42：（浅田真央のコメント）<br /> 7:05：この選択に審判たちの反応は厳格でした。<br /> 今シーズン、真央が飛んだ7つのルッツジャンプで全て「不正エッジ」マークが付き、最低でもマイナス1点以上の減点がされてしまいました。<br /> スケートカナダ　ショート　-1.60<br /> 　　　　　　　　　　フリー　　-1.40<br /> フランス大会　　ショート　-1.00<br /> 　　　　　　　　　　フリー　　-1.20<br /> ＧＰファイナル　フリー　　-1.00<br /> 四大陸選手権　ショート　-2.57<br /> 　　　　　　　　　　フリー　　-1.14　　　　　　　　　　<br /> 7:20：一方で安藤美姫は、シーズンが始まっているにも関わらず、ルール改正にあわせてエッジの矯正に取り組みました。<br /> 　　　　　　　　　　<br /> 7:28：（2007年世界チャンピオン　安藤美姫のコメント）<br /> 7:44：しかし短い期間で、体が10年以上かけて覚えた方法を変えるということは難しいことです。不正エッジを矯正していく難しさを経験しながら、他のジャンプも崩れ始めるという問題もかかえました。結局、安藤はグランプリファイナルの切符をつかめませんでした。<br /> 8:00：真央の失敗はより大きなものでした。　　彼女の２つめの3-3コンビネーションジャンプの着氷は不安定でした。そしてトリプルルッツではタイミングがはずれ、ルッツそのものを飛ぶことが出来ませんでした。その結果、ショートプログラムで彼女は6人のスケーターの中で最下位でした。<br /> 　　　<br /> 8:27：(2007年12月16日　グランプリファイナル　フリースケーティング)フリースケーティング、ここでグランプリファイナルのタイトルを競う最終プログラムが始まります。<br /> 　　　<br /> 8:39：一番滑走は浅田真央です。　　<br /> 8:48：ショートで6位に終わった後、真央はプログラムの後半に難易度が高いジャンプを実行することにより逆襲を試みました。積極的な構成です。それは歯切れよく熱意溢れる演技でした。彼女は喜びの涙を隠さず、満足しきった様子でした。<br /> 　　　<br /> 9:14：(浅田真央　フリースケーティングスコア：132.55)<br /> 厳格な採点を施す新採点法なので、可能なことです。<br /> 　　　<br /> 　　　キム・ヨナ　　　ジャンプ　　　浅田真央<br /> 　　　2.00　　　　　　3-3　　　　　-0.60<br /> 　　　1.20　　　　　　ルッツ　　　　-1.0<br /> 　　　-3.00　　　　　ループ　　　　　0.8<br /> 　　　1.40　　　　　　２A　　　　　　0.8<br /> 　　　<br /> これは真央とヨナのGOEスコアの比較です。この真央とヨナが試みた4つのジャンプでは、ヨナが3つリードしています。ヨナがループジャンプで失敗して-3されたにも関わらずにです。すべての点数が計算されると、ヨナは真央よりも1.6ポイントGOEで上に立ちます。これは、ヨナの転倒により得点さを縮めることになりました。<br /> 　　　<br /> 9:34：（プログラムコンポーネンツスコアPCS）<br /> 　　　キム・ヨナ　　　コンポーネンツ　　　浅田真央<br /> 　　　7.70　　　　　　　SS　　　　　　　　7.55<br /> 　　　7.33　　　　　　　TR　　　　　　　　7.10<br /> 　　　7.85　　　　　　　PE　　　　　　　　7.40<br /> 　　　7.60　　　　　　　CH　　　　　　　　7.50<br /> 　　　7.65　　　　　　　IN　　　　　　　　7.45<br /> 　　　60.96　　　　　　合計　　　　　　　 59.20<br /> 　　　<br /> ヨナは５コンポーネンツ全てにおいて真央より上でした。<br /> 　　　<br />