キム・ヨナ グランプリファイナル2008 フリー

2008年韓国の高陽市(Goyang City)>で開催されたグランプリファイナル(ISU Grand Prix Final 2008)、韓国代表-金妍兒[キム・ヨナ](Yu-Na KIM)のフリースケーティング演技の動画です。


Date:2008年12月13日
曲名:ニコライ・リムスキー=コルサコフ 交響組曲『シェヘラザード』より   (Scheherazade, op.35 by Nikolai Rimsky-Korsakov)

技術点:60.69
構成点:60.72
減点:1.00
合計:120.41

B00DY9X2EKR.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」/ラフマニノフ:ヴォカリーズ、「アレコ」間奏曲
マゼール(ロリン)

韓国・高陽市開催、ISUグランプリファイナル2008の出場選手&日程、結果。女子シングルは浅田真央が優勝、中野友加里5位、安藤美姫6位。男子シングルはジェレミー・アボットが優勝、小塚崇彦2位。

(イギリス英語)

(ロシア語)

(貝絵s津なし)

(ドイツ語)

・・・韓国では官公庁も仕事を一時休止して誰もがテレビの前に釘付けになっています。誰もがキムヨナ選手の活躍を見たいと思っているのです。問題は、どうやってそのプレッシャーをはねのけることができるのかということでしょう。彼女自身、インタビューでも言っていました。私は中国杯ですでにその一端を垣間見ました。実に多くの韓国人が応援に来ていました。しかしここでは中国杯の比ではありません。

<演技開始>

音楽は、リムスキー・コルサコフ作曲シヘラザードです。

(冒頭のジャンプシーン)プログラム冒頭の3回転―3回転・・・決まった!これで(浅田選手の)最初の3回転アクセル(の得点)と並びました。

(コンビネーションジャンプのシーンで)素晴らしい!2A-3トーループです!これで2番目の3Aとならびました。得点的には、最高の展開になっています。まだまだ勝負の行方はわかりません。

(ルッツの失敗後)おお・・・パンクしてしまいました・・これは二番目の3Lzとなるはずでした。
しかし皆さんご存知のとおり、浅田真央選手も一度失敗をしていますから二人はまだ得点的には並んでいるものと思われます。

(3Sの失敗後)これは3Sですが、高さが全く足りませんでした。さあこれで後がなくなりました。

<演技終了後>

人々は大変な熱狂です。ご覧ください、小さな贈り物の雨嵐です。(キムヨナ選手にとっては)信じられないほどの緊張だったでしょう。

(呼びかけて)キムヨナ選手、ミスがひとつだけ余計でしたね。ショートプログラムのあとで0.6ポイントリードしていました。

プログラムとしてはやや浅田選手よりも強力だったかもしれません、リンクの上での表現において、彼女はより成熟し、よりエモーショナルでした。
しかしサルコーが・・サルコーでの転倒はあってはならないことでした。そしてルッツ・・・これは浅田選手がフリップでの転倒で失った4点とほぼ同じだったのですが、キム選手はそのほかにもうひとつの大きなミスを犯してしまいました。3Sは、普段の彼女なら目をつぶってでも跳べるジャンプでしょうが、やはりプレッシャーの影響が現れてしまいました。

(ここでコーチとハグ)
彼女は以前インタビューで、コーチのブライアン・オーサー氏とは多くの言葉を交わさなくてもよく分かり合えている、と言っていました。そうでしょうね、彼女はまだ英語がそれほど話せるわけではありませんから、でもよく勉強していますし、何よりカナダのトロントに住んでいます。
(最初のコンビネーションジャンプのスロー再生画面で)ここではしっかり回転していることはすぐにわかりましたし、次のジャンプも正しかったです

(オーサーコーチが飛び上がるシーンで)最初のコンビネーションは、オーサー氏を飛び上がるほど喜ばせました。あらためてスローで見てみると、実に素晴らしいです。これは2番目のコンビネーションジャンプ(3Lz-2t-2Lo)、真央選手とまだ互角でした。2A-3T・・・これはだいたい基礎点で3Aと同じぐらいになります。
(3Sの失敗画面で)そしてこれが勝負の分かれ目となったジャンプでした。空中に飛び上がった時点で誰もが失敗するとわかったでしょう、まるで氷の上を貼りつくような低さでした。3回転に必要な高さには全く達していませんでした。

(演技終了画面で)浅田真央選手は123点でしたが、彼女は追いこすことが出来るでしょうか。浅田選手はプログラムコンポネンツが59.6点、エレメンツが64点でした・・・

(歓声とどよめき)・・十分ではありません、120点です!コンポネンツでは予想通り、浅田選手を上回りましたが、エレメンツで4点足りませんでした。
そしてキム選手は第二位ということになりましたが、彼女はそれを受け止めねばなりません。そして彼女の表情を見る限り、納得しているようですね。彼女はフェアーなスポーツマンであり、ライバルよりひとつミスが多かったことは、彼女自身がよくわかっています。それでよいのです。というのは、逆に言えば、もしキムヨナ選手がミスをしなければ、浅田真央選手を上回っただろうということになりますから。

ドイツ語の全文和訳はキム選手のドイツ語版も翻訳してみました☆desu様にご協力いただきました。キム選手のドイツ語版も翻訳してみました☆desu様、和訳に参加してくださったmaron様、Terz様、通りすがり様ありがとうございました!

(カナダ英語)

(カナダ英語)

(韓国語)