小塚崇彦 浅田真央 強化合宿

2010年8月8日に行われたフィギュアスケート強化合宿のニュース動画です。


日本スケート連盟のフィギュアスケート強化合宿が8日、ナショナルトレーニングセンターの中京大アイスアリーナ(愛知県豊田市)で報道陣に公開された。

合宿は6日から9日までの4日間で、浅田真央(中京大)、鈴木明子(邦和スポーツランド)、小塚崇彦(トヨタ自動車)らバンクーバー五輪代表に、昨季の世界ジュニア選手権を制した村上佳菜子(愛知・中京大中京高)、羽生結弦(宮城・東北高)ら、シニア強化指定の男女計9人が参加。氷上練習や、陸上でのトレーニングやダンスレッスンをし、刺激しあった。

五輪銀メダルの浅田は、6月から長久保裕コーチの指導でジャンプ強化に重点を置く。苦手意識のあるルッツなどを中心に「基本的な動きを見直し、1回転からチェックしている」(長久保コーチ)という。浅田は氷上で他の選手が音楽をかけてプログラムを演じている間もジャンプに取り組み、「今年はしっかり自分のジャンプを変えるという目標がある。あまり焦らずにいきたい」と話した。

 

■浅田真央

浅田真央(中京大) 「(修正に取り組むルッツは)まだ自分のものになっていない。これからです。長久保先生に6月くらいから教わり初めて、良くなっている。焦らずにやっていきたい」。ジャンプをやり直そうと思ったきっかけはあったのかと聞かれ、「きっかけはないが、オリンピックはひと区切り。直前に習うのは大変ですし、今年からやっておかないと。オリンピックが終わって、新しいスタートだと思う。自分を変えたいと思ったので」

 

■小塚崇彦

小塚崇彦(トヨタ自動車) 「(合宿は)いつもは一緒に滑らない若い子もいるし、刺激になる。今季は、自分が停滞せずに、いい目標となるプログラムを作ってもらった。4年後(のソチ五輪)へ向けて、右肩上がりになるプログラム。緊張は大事だけど、スケートが好きでやっているので、スケートができることが楽しいと思いながら滑って、それを感じてもらいたい」。体つきが大きくなったと指摘され、「大きく見えますか、トレーニングは去年と同じだし、太ってもいない。エキシビションで一緒になったプルシェンコをまねして、ずっと胸を張って滑っているからでしょうか?」。

 

■羽生結弦

昨季の世界ジュニア王者の羽生結弦(宮城・東北高) 「(合宿に参加した五輪代表は)すべての選手がうまいと実感した。今季のフリープログラムは最後の最後に盛り上がるので体力をつけないといけない。(シニアに上がって演技時間が長くなるが)そういう時に、こういう曲にしちゃったんですよね。4回転ジャンプは、(プログラムの)前半だけ、と決めて滑ると、時々成功する。自分にとってはジュニアとシニアの境界線にあるジャンプだと思っている。力ではなく、流れで跳ぶ選手を目指している」

 

■村上佳菜子

今季からシニアに参戦する昨季の世界ジュニア女王、村上佳菜子(愛知・中京大中京高) 「シニアの試合に出るのはわくわくしていますが、緊張もしている。真央ちゃんたちにちょっとでも追いつけるようにしたい。真央ちゃんはすごく練習しているので、自分もやらなきゃ、と背中を押されます。(春に入学した)高校は楽しい。スポーツをしている人が多いので話が合います。学校で『トリプルアクセルやって』とか言われて、『ムリー、氷の上でもできないから』とか、話をします」。全国高校野球選手権愛知代表で9日に初戦を迎える中京大中京へ「愛知大会は圧倒的だったので、気を抜かないで、ガッツリ頑張ってほしい」と応援メッセージ。

(2010年8月8日 朝日新聞掲載「フィギュアスケート強化合宿を公開 浅田真央ら参加」より)