浅田真央 小塚崇彦

2011年7月に開催されるアイスショー「The Ice」の発表記者会見に出席した小塚崇彦と浅田真央のニュース動画です。


フィギュアスケート前世界女王の浅田真央(20)=中京大=と、世界選手権男子銀メダルの小塚崇彦(22)=トヨタ自動車=が6日、都内で行われた東日本大震災の慈善演技会「THE ICE」の記者発表に出席した。7月下旬の愛知、大阪公演に加え、被災者を無料で招待する東北公演も計画中であることを明かした。真央と小塚は無償で全公演に参加し、被災地を初訪問して滑りで元気を送る。

 「THE ICE」は国内外トップ選手が参加する毎年恒例のショーで、今年は村上佳菜子(16)=中京大中京高=や仙台市出身の羽生結弦(16)=東北高=も出演。真央は「素晴らしい演技をして被災者の方に気持ちが届けばいい」と、話した。

 7月23、24日の愛知、同30、31日の大阪で全7公演を予定。さらに東北地方で1公演を行う計画を進めている。岩手県盛岡市や青森県八戸市が候補地だが、「氷があればどこでも滑れる」(関係者)と特設リンクを作ることも視野に入れている。

 東北公演は被災者の観覧無料となるが、愛知、大阪では最高2万円の入場券などで集めた収益を義援金として日本赤十字社に寄付する。アイスショーの出演料は選手にとって貴重な収入源だが、真央と小塚は全公演に“無償出演”する予定だ。

 ショーと同時に避難所などの慰問も計画しており、真央にとっては初の被災地訪問となる。「小さい頃に仙台市で1度合宿したことがある。今すぐできることはチャリティーショーで義援金を被災地に届けること」と真央を力を込めた。

 佐藤信夫コーチ(69)と青森県三沢市で毎年合宿を行っている小塚も「シーズン中だったスケート選手は(支援で)遅れている状況だが、どんどん被災地に行って心のケアになれば」と意欲を示した。2人はショーで新プログラムを披露する予定で、華麗な演技で東北を癒やす。(飯塚 久美子)

 ◆フィギュア選手の支援 モスクワ世界選手権(4月24日から5月1日)の会場で日本代表が被災地へのメッセージを募る活動を実施。メッセージを書いた千代紙を折り鶴にして被災地に届ける。高橋大輔(25)=関大大学院=は4月9日に神戸市で慈善演技会を行い、14、15日に八戸市でアイスショーに出演予定。世界女王の安藤美姫(23)=トヨタ自動車=は2日にサンクトペテルブルクで慈善演技会に参加した。

(2011年5月7日 スポーツ報知「真央&小塚が東北公演計画 被災者を無料で招待…フィギュア」より)