チャリティ演技会

2011年5月7日愛知県豊橋市のアクアリーナ豊橋で開かれたアイスショー「チャリティー演技会」のニュース動画です。


フィギュアスケートの世界選手権(モスクワ)で銀メダルを獲得した小塚崇彦選手(22)=トヨタ自動車=が中心となって企画した、東日本大震災復興支援のチャリティー演技会が7日、豊橋市のアクアリーナ豊橋で開かれた。4月のトリグラフトロフィー(スロバキア)の女子シングルで優勝した、豊橋市出身の鈴木明子選手=邦和スポーツランド=など、趣旨に賛同したスケーターが一堂に会した。

 鈴木選手は、大学時代を仙台で過ごしたことから、東北地方を「第2のふるさと」と思いやる。ショー開催に関して、「被災地の方々に一日も早く笑顔が戻るよう、スケートを通じてパワーを届けたい」とコメントを発表した。

 そのほかの出演者は、浅田真央選手(20)=中京大=、村上佳菜子選手(16)=愛知・中京大中京高=や、サプライズゲストとして高橋大輔選手(25)=関大大学院=、織田信成選手(24)=同=など。

 招待選手として、
被災地の仙台市在住、羽生結弦選手(16)=宮城・東北高=が登場。演技を終えると詰めかけた観客は、スタンディングオベーションで拍手のエールを送った。演技後、羽生選手は「春の甲子園で東北高校が活躍する姿を見て、勇気をもらった。僕も精いっぱいスケートをやって、被災者に勇気を届けたい」と話した。

 今後の支援について小塚選手は「少しでも復興のお手伝いができれば」と話し、チャリティー演技会を各地で行うとともに被災地での活動を計画する考えを明らかにした。

 この日は2回公演で、計4600人の観客が詰めかけた。蒲郡市の会社員、川和田泳子さん(28)は、「今できることとして、ショーを見に来て募金に協力した。鈴木選手は表情が良かった」と話した。

 チケット収益と観客の募金は、日本赤十字社を通じて寄付される。

(2011年5月7日掲載 東日新聞「被災者に勇気を届けたい」より)