浅田真央

浅田真央の公式練習とソチ到着後韓国メディアが殺到したことに関するニュース動画です。


フィギュアスケート女子で悲願の金メダルを狙う浅田真央(23=中京大)が5日深夜(日本時間6日早朝)、ソチに到着した。空港には日本メディアを上回る韓国報道陣が大挙駆け付け、パニック状態に。宿敵キム・ヨナ(23、韓国)との決戦を前に、早くも韓流の“圧力”がかかってきた。

 ソチに降り立った真央を待っていたのは、日本メディアを上回る50人以上が詰め掛けた韓国報道陣だった。

 真央の乗った飛行機の到着前から、ソチ空港はすでにパニック状態。真央が出てくるゲートが分かると、韓国メディアは猛烈なダッシュでベストポジションに陣取るなど、おとなしい日本の報道陣を圧倒した。

 場合によってはケガ人すら出かねない状況。日本オリンピック委員会(JOC)の広報担当者からは「日本メディアで取り囲んで真央をガードしてほしい」という異例の要望まで飛び出したほどだ。

 周知の通り、真央の宿敵ヨナは韓国の国民的ヒロイン。韓国内では女子シングルの結果をめぐり「今回もヨナが勝つ!」と大フィーバーが始まっている。ヨナの元コーチのブライアン・オーサー氏(52)が「今回は真央が勝つ番」と語ったと伝えた本紙報道も複数の韓国メディアが取り上げ、あっという間に大論争に。韓国メディアの手に負えない過熱ぶりは毎度のこととはいえ、ソチでもいきなり真央を“包囲”した格好だ。

 そんなむちゃくちゃな状況を前にしても、真央はいつも通りの笑顔で登場。100人近いメディアに囲まれながら「ゆっくり歩きますね。危ないですから」と落ち着き払った様子だった。

 押し潰されそうな状態で行われた囲み取材では「びっくりしたんじゃないですか?」という問いかけに「大丈夫です」とひと言。2度目の五輪に向け「バンクーバーと同じでワクワクしています」と気持ちを高ぶらせた。

 ここで韓国の女性リポーターから英語で質問が飛んだが、韓国メディアの怒号も飛び交う中では、真央も理解できずじまい。聞き取れた範囲からすると「なぜトリプルアクセルをショート、フリーで1回ずつにしたのか?」といった質問だったようだ。

 真央は最後まで韓流の重圧に負けることなく落ち着いて対応。「できることを精一杯やって、笑顔で終われるようにしたい」。大会後もこの日と同じ笑顔でソチを去ることを誓った。

 到着翌日の6日からフィギュアの団体戦がスタート。真央は8日の女子ショートプログラム(SP)に出場する見込みだ。「(五輪では)初めての団体戦なので楽しみにしています」。すでに現地入りしている男子の羽生結弦(19=ANA)、町田樹(23=関大)は初の五輪。韓国メディアの横暴にも動じなかった精神力は貴重で、エースとして日本チームを引っ張る。

(2014年2月6日掲載 東京スポーツ「早くも韓流“圧力”!韓国メディアが真央を包囲」より)

ロシア・ソチ開催、第22回冬季オリンピックの日程・出場選手・結果。男子シングルは羽生結弦が金メダル、町田樹5位、高橋大輔6位。女子シングルはアデリーナ・ソトニコワが金メダル獲得、浅田真央6位、鈴木明子8位、村上佳菜子12位。