加藤利緒菜　USインターナショナルクラシック2014　フリー演技　(解説：なし)

なんか真央ちゃんっぽい振付ですね。
ちゃんと加藤らしさもあるから、コピーではないですけどね。
3Lzが鬼門ですね。
今シーズンに関して言えば、3Lzが出来ないと、かなり不利です。
エラールッツだと4.2点からGOEで最大2.1点引かれますから、跳んでないようなもんですよね。回転不足なら尚更ですね。
今回加藤さんの場合、転倒でマイナス1点なので、実質マイナス0.25点。
ただ伸びしろがいっぱいあって、3F-3Tか2A-3Tか3S-1Lo-3Sのどれかをプログラムに組み込んでくるのではないかと思います。
どれも決まれば大きな得点源ですから、ぜひ組み込みたいですね。
今まで通りなら、平昌五輪3枠獲得のためにはこの世代のワールド入賞が必要になってきますから、頑張ってほしいですね。

プロコの3番は、私の記憶では過去に一回しか見たことがない。でも、こういう選曲するからには理由があると思うのですけど、演技を見る限り、そこに積極的な理由を見いだせませんでした。振り付け自体もそうですし、これなら他のポピュラーな曲の方が違和感がなかったかも。正直、曲と演技が分離していました。
あと、演技中に背中が使えていません。まるでコルセットでもはめているみたいに上半身がかたく、腕だけ振り回しているように見えます。ひねりもないから上半身が突っ立っている印象しかないです。
エレメンツは丁寧にこなしている、という感じです。加点がたくさんではないが、決まればまとまっている、という印象はあります。ジャンプ構成は試行錯誤のようですが、Loが入っていません。3Fを2回なら3Loを2回でないと苦しいかも。3Tや3Sが2回なら、上位に行くには加点が必要ですが、彼女の場合、2以上が並ぶのは難しそうなので、一工夫欲しいところです。
全体的にいって、彼女にもっと合うものを用意してあげられないのかな、と思います。ジャンプに不安があると演技やその他に気を配れないのかもしれませんが、そういう時こそ楽しくなるような選曲や振り付けがでいないのか、あるいは、見ていておっと思うようなエッセンスがあるような要素を入れられないかと、年頃の選手の演技をみると思うのですが。
でも、とりあえず、このシーズン前らしい泥仕合の中からでも、3位という結果を得られたので、前に向かって進んで欲しいですね。