新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、『コロナ禍の今』について語った羽生結弦のインタビュー動画です。映像は日テレNEWSのYoutube公式チャンネルで配信されたものです。



*取材は2020年8月12日に行われました

0:00 感染拡大が続く今について

羽生:不思議だなって思っています。自分の中で。
なんかこれから、世の中が変わっていくのかなぁ?とか、
でもその変わり方が、どういう風に変わるのかなとか。

0:24 羽生選手が感染拡大を実感したのは今年韓国で行われた四大陸選手権(2020年2月4-9日)

羽生:体温計って(会場に)入ったりとか、
みんなマスクしていなきゃいけなかったりとか、

0:49 試合直前までマスク着用は初めてのこと

羽生:かなり重々しい空気もありましたし、
これは本当に大変なことなんだなっていうのを、
ずっと感じながら試合をやっていたので。

1:06 今年の世界選手権は中止。シーズンは突然終わってしまった。

羽生:世界選手権がなくなった時は、
あのう勿論なんだろう、モチベーションの喪失感みたいなものはありましたし、
逆にホットしたという気持ちもすごくありましたし、
試合に出るのも怖かったんですよね。あの時は。

1:38 現在、感染対策に取り組む日々

羽生:出来る限りのところではマスクをして、
出来る限りのところは消毒してみて・・・

1:50 感染対策は練習中も

羽生:なにするにしても「あ、これ大丈夫かな?」とか「あれ大丈夫かな?」
ということを常に脳裏にチラついているというか、
練習にしっかり集中できないというのはありますね。

2:05 スケート靴はウイルスが多い床との接触が多いため、練習の時は靴の手入れが必要

羽生:スケート入る時、エッジケースを外して
あの、おでこに付けるじゃないですか。
ああいうのも、結局もう床にすごい触れちゃってるので、
すごい気を付けたりとかもしなきゃなとか思ったりとか。
この状況では怖いなと思っています。

2:32 例年6月に決まる新シーズンの出場試合も正式発表はなく、不透明な状況

羽生:まあ、本当に始まるのかな始まらないのかなって気持ちも、まぁなくはないですし

2:49 夏のアイスショーも中止、練習時間も削られる中、羽生選手が動いていたこと

羽生:勉強してました。ひたすら(笑)

3:02 早稲田大学の通信課程で人間情報科学を選考し、スケートと両立。卒業論文を書いていた

羽生:フィギュアスケートにおいて、モーションキャプチャー技術というのはどれだけ使えるのかというのと
あとどういう風な展望があるのかっていうのをまとめた論文です。基本的に

3:28 羽生選手の卒業論文

羽生:練習する時間が少なくなってしまったからこそ、勉強にすごい集中できてて
自分の論文が完成させられたことが、一番動いたことかなと思います

4:22 卒業論文は7月末に書き終え、現在スケート練習に集中 世界初4回転アクセルに取り組む

羽生:自分が一番、なんだろ。
今スケートをやっていて、大事にしなければいけないのは、
アクセルだと思っていますし、
ある意味この時間は原点に返って、
なんか今まで自分が多くの先生に習ってきたことを考え直しながら、
練習できる時間にはなってきているかなと思っています。

5:04 感染拡大が続く現状について

羽生:医療の最前線で本当にウイルスと戦っている方々って
すごく大変だなってことは常日頃感じていて、
雇用主の方々、本当に生きるためにどうしたらいいかって思いながら
でも雇っている方々をなんとか養わなければいけないってことがあったり、
本当に苦しい世の中だと思うんですよね。

5:39 この状況で自分にできることというのは?

羽生:パンデミック、また第2波という状況と闘わなきゃいけないのは
多分僕たち一般人が一番闘わなきゃいけないと思うんですよ。
ウイルスをまずは、あの自分に感染させない。
でそこから、また広げないといすることこそが、一番の、皆さんへの応援じゃないかな
感染拡大に繋がるような行動をしないとい選択をしているだけで、
僕たちは、その回復した未来に向かって動けているんだなっていう風に思っているので

6:25 再び人々の前でスケートのできる未来へ

羽生:早くみなさんの前で思い切って、
本当に少しの不安もなく、少しの心配もなく、
自由に演技して、自由に声を出して、
自由に笑える、自由に泣ける、
そんな日が来ることを願っています

羽生結弦選手は8月28日、持病の気管支ぜんそくと新型コロナウイルス感染リスクを考慮し2020-2021年シーズングランプリシリーズの欠場を発表しました。
日本スケート連盟が発表した羽生選手のコメント全文はこちら(*PDFファイル)