浅田真央　全日本選手権2016　フリー演技　(解説：日本語)

年末の紅白歌合戦を見ていたら、「海の声」が流れてきました。

https://youtu.be/t-K3lGG4nEA

新年の日本をアニミズムの風の囁きが声となって覆っている中で、シーズン後半に浅田選手に会うことができなくなってしまったファンの気持ちを表すような歌だと思いました。

これは au の CMソングですが、もう一つ au の CMソングで「見たこともない景色」があります。
https://youtu.be/jJKp3nGFGbk

浅田選手の挑戦していること、もう一度 3A を含めて行うその先の演技を求めている姿に、本来サッカーの応援のためであるはずの歌詞が、この全日本の試合に不思議と重なるのは、浅田選手がアスリートであるからに間違いなさそうです。この歌は最後にこのような歌詞で終わります。

　　泥臭くていい
　　かっこ悪くていい

　　そこから見える景色
　　同じ景色を見よう

　　見たこともない景色
　　君の景色を見よう

ラストシーズンに向けて、浅田選手が見ているのと「同じ景色」を再びファンに見せてくれることが出来るよう、応援して行きたいと思います。

ぶどうさま　chiiさま　クルミ割り人形さま　またその他の方々へ

　このコメントを書いている人がどんな方なのか、私もよく分かりませんが、コメントの中にアイスレジェンドで各選手と会っていらっしゃる、浅田真央とも直接面識のある方であること。それからスケートの現評価システムがどのような経緯でできているか、プロトコルがどのような計算をして誰が作ったかをご存知な方だということは過去のコメントから分かっています。ただ、その元ジャッジなのか、他の専門家なのかというのは分かりません。少なくとも、現システムがスケート技術の向上より、（プレ・ローテーションが曖昧になっていることにより、）むしろ後退の方向に進んでいること。そして正当に評価されるはずである、美しいジャンプを跳ぶ浅田真央に代表される選手たちが全く恩恵を受けていないことを憂慮していらっしゃいます。
　みなさん、メディア・リテラシーという言葉を知っていらっしゃいますか？情報をそのまま全部受け取らず、自分で解析し、正しく自分が判断する事です。
　これからなるべく正確に私が引用した言葉を訳させていただきます。そこには、佐藤コーチや浅田真央の目指していることが見え隠れします。見え隠れです。
　浅田真央の一ファンとして、彼女が何をやりたいのか、何を目指しているのか。それを応援するという気持ちでお読みくださいませ。
　翻訳に少しお時間を下さい。

　どうか、他の選手の批判のつもりで訳しているのではないことを分かってください。
　プレローテーションが、今の採点システムで配慮されていないため、それらを上手に活用している選手が今輝かしい実績を残し、真央ちゃんは上手に利用できていないだけ、という見方があるかもしれません。
　でもどのようなジャンプが美しく、人々を魅了するのか。ファンである私たちが、一番よく分かっているはず。このブログでも、たくさんの人たちが、すでに本質的に気づいていらっしゃいますよね。そしてそれを達成することが大変難しいことであることが、前述の翻訳の最後の段落にあります。そして、真央ちゃんは、自身のため、周りの人のため、そしてファンのためにそれを乗り越えようとしています。真のジャンプの美しさのために頑張っています。「これがフィギュアだ。」ということを体現するために。
　最後に。ブログの管理人様。そして、いつも現地観戦に行っていただき、その場の雰囲気を伝えて下さっている方々、ありがとうございます。私はなかなか行ける身でないので、本当に感謝しています。ずっとブログを見ていました。これからも見たいと思います。

Felicia様
お返事をありがとうございました。
海外の真央ちゃんファンの.意見ということかなと理解してよいでしょうか。
回転不足のジャッジの仕方自体に疑問を投げかけているようですね？
今季から特に厳しく回転不足をチェックされているようで、日本では本郷選手村上選手宮原選手も前半大変苦労していました。真央ちゃんも同じようにチェックされていましたね。
今年のグランプリファイナルを見るとどの選手も回転不足を厳しく取られているので真央ちゃんだけが不当に厳しく採点されているとは思いません。膝の調子も悪かったしジャンプの出来は良くなかったと私の目には映りました。ジャンプの美しさも10代のころのふわっとした軽やかさがない。
フランス杯ではタラソワさんが真央ちゃんの不調を心配して体型がかわたこと、体重をおとして筋肉をっけた方がいいことを話していたようです。
体調や体型が万全でない今季、真央ちゃんのジャンプが世界の誰よりも美しいと言うのは無理があるし、真央ちゃん本人がそのことを一番わかっていて来季に備えていると思っています。
残念なから紹介して下さったコメントは他の選手のジャンプを落として真央ちゃんのジャンプこそ正しく美しいととれる内容だと思います。
真央ちゃんの一途な姿勢やジャンブへのこだわりはファンとして見まもり応援していますが、「真央ちゃんこそ正しい美しい、なのに世界中で卑しめられている」というふうには私には思えません。

来季まで真央ちゃんが見られないのは寂しいですが、良いプロに出会い良い準備をしてほしいなと切に願っています！
個人的には今季のプロの完成形と真央ちゃんの笑顔が見たかったし、もしもアイスショーで見せてくれるなら行きたいです。
でも来季まではアイスショーは封印されるのでしょうか……

兎にも角にも真央ちゃんの納得できる演技ができますように！

解かったような、解からないような？
以前は今、浅田選手が跳んでいるジャンプでも回転不足とはならなかったんですか？

Felicia様、コメントのご紹介・和訳をありがとうございました。
私もchii様と同様に何年も感じていることに…霧が晴れるような思いです。

佐藤コーチのコラム、佐藤コーチのルッツ（軌道等）へのこだわり。
伊藤みどりさんのミッツさんとの対談などが私の中で結びつく思いです。
私はみどりさんの頃よりTV放送される時に女子シングルを中心に観ていたライトなファンでしたが、Felicia様のお気持ち分かります。ある方にとっては進化、ある方にとってはフィギュアの原点が失われていく現状が悲しい。私はどちらかというと後者です。

浅田選手は高難度ジャンプへの挑戦を取り入れている一要素をみても新旧の良いところを兼ね備えた（目指している）魅力のある選手です。

着氷時のブレに関してはGPSで佐藤コーチがインタビューで「後少し回転不足の補てん・滑り込み練習ができない現状」と仰ってましたね。
来季にベストコンディションでシーズンを過ごせる様、浅田選手のジャンプが認められます様にと切に願ってます。

今季では…着氷のブレ、エッジエラーに関しては国籍問わず公平になりつつある様に感じられます。それだけでも長年真央ちゃんを応援していてのイライラが少し解消された思いの私でした。

Felicia様が和訳して下さったコメント、私のお気に入り（エクセル貼り付け）に保存させて頂きます。（笑顔）

やはり浅田選手のスケートは美しいと感じる、来シーズンも彼女のスケート演技を見られることをうれしく思う。
ただこのままだと今年の全日本選手権が最後になるのではないかと思わされる。やはり身体的なピークは過ぎているのだろう、年齢や精神面もあると思う、膝の具合も万全ではないのかもしれない。ジャンプが成功しなければ高得点に繋がらない、現在は宮原選手がエースだ。

felicia様
大変貴重な時間を割いて、翻訳して下さり有難うございました。
伊藤みどりさんから始まり、真央ちゃんファンになり14年…
心に思う事はいっぱいありますが、今は
スケーター「浅田真央」の完成形を信じ、精一杯応援していきたいと思います。
あのソチ フリーの衣装を真央展で見た時の感動..
フィギュアスケートがスポーツであって欲しい、あるべきだと思った時でした。

失礼します。
女子のショート、アクセルジャンプに3Aが認定されたのはバンクーバーの後ではなかったでしょうか？
バンクーバーOPは女子のショートには2Aが必須だったと記憶しております。

海馬様の他の選手も応援しているけれど、中でも最も浅田選手を応援していると言うお気持ち、全く一緒です。
そして、昔のふわふわジャンプも好きだけど、高くて、神々しくて、上品で、氷に優しい26歳の真央ジャンプはもっと好きなんです。
滑りもスピンもステップもコレオも本当に美しい。
全日本、いい感じに仕上がっていたと思います。
来季を楽しみにしています♪♪♪

野武凛♪

ノブリン様

>アクセルジャンプに3Aが認定されたのはバンクーバーの後ではなかったでしょうか？

調べ直しました。おっしゃる通りで２０１０年６月１６日にそのように変更されていますね。

ご指摘ありがとうございます。

>海馬様の他の選手も応援しているけれど、中でも最も浅田選手を応援していると言うお気持ち、全く一緒です。

問題は、ネット上で間違っていても訂正しようとしない人たちだろうと私は考えています。
双方で根拠を出し合って、より確度の高い情報に突き詰めていくという文化にならない限り、過去のようにネットの与太話にだまされてしまった被害者（ルールは難解なのですからそうなってしまうのもある意味仕方が無い）が加害者になる、という状況が繰り返されるように思います。

バンクーバーの時ショートで3Aは認められてませんでしたよ。浅田選手はショートではコンビネーションとして3Aを入れていて、それとは別に規定の2Aを入れていました。
ご存知の方はご存知のこととは思いましたが念のためコメントしました。失礼しました。

そうです。女子ショート３Ａ単独は、バンク前は許されていませんでした。だから、浅田選手はアクセルコンビにしていたのですよ。男子はＳＰクワドも勿論ＯＫでしたが。何故なんでしょうね？
また安藤選手や浅田選手が理想的な得点源にしていたセカンドループは、試合に勝たねばならない選手にとっては入れることができなくなってしまいました。なに故でしょうか？女子にフォーカスされているのなら、当然お気づきですね？

木陰の椅子 様

>また安藤選手や浅田選手が理想的な得点源にしていたセカンドループは、試合に勝たねばならない選手にとっては入れることができなくなってしまいました。なに故でしょうか？女子にフォーカスされているのなら、当然お気づきですね？

海馬様あてのコメントで

回転不足についてもソルトレークの頃から問題になっていたもの

と記載しておりますよ。
要はエッジエラーと同様の理由でしかありません。

Felicia様、分かり易く訳していただき感謝です。
＞私は氷の上で少ない回転のまま、空中で回転するのが素敵なジャンプだと思いますけど。
同感です。以前、たかしまお展にて、ソチフリー３Aのコマ送り写真が拡大されて展示されていましたが、あまりの美しさに圧倒されました。離氷と着氷が本当にきれいでした！
全てをはねのけ自信を持って目指す演技、思い描く演技ができますように、祈りながら見守り続けます。

スミマセン、。訂正ですm(__)m
＞課題は、2A　3-3or3-2 3 だったみたい？
はたぶん間違いです、。m(__)m
コンビ3-じゃなくっても点数入ってた気がします、。m(__)m
単独もステップさえ踏んでれば別に3じゃなくっても良かったんでしたっけ？？？
全然素人なので、その辺りは詳しい方に○っとお任せ致しますm(__)m

全日本SP黒リチュ、現地で拝見致しました。
手の先、髪の毛の先っちょまでキラキラで凄かったです～～～♪♪♪
3Aが1Aになった直後にジャッジ席に真正面から挑むように滑ってこられたときの姫のお手が黒鳥さんのようにヒラヒラしてました♪♪♪
そして、フィニッシュポーズを決められたときにポニテがめっちゃカッコよくゆれてキラキラしてました☆☆☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　離吏発多

連投失礼します。
2008シーズンからセカンドの3Loの回転不足が取られやすくなって、3Aからのコンビにしたと記憶しております。
2009の春の国別で月の光に3Aのコンボ入れたのがキッカケかと。

野武凛♪

はい。皆様お騒がせしました。

ショートでは女子の場合、コンビネーションなら3Aは昔から跳んで良い。（実際、浅田さんはジュニア時代にショートでコンビネーション3Aを跳んでいる）
2Aを跳ばなければならない、という規定は、女子の場合3Aを跳ぶ選手は殆どおらず、従って2010/6まで当初の運用ルールを変えるまでには至らなかった。

以上でも以下でもないかと。

美しいジャンプ(しかも回転不足なしで)をとぶために全ての選手が汗水流して練習し取り組んでいる。
勝ちにゆくために選手は現在のルールに沿って構成を工夫し表現を磨き、試合でできるだけミスのない訓練もしている。
浅田選手も「勝ちにこだわる」と話していたし、言葉通り3Aを入れた高難度の構成で戦った。
試合でもしもノーミスの演技ができたら表彰台にのったはず。
今季負けたのはジャンプが失敗したから。（転倒や抜け)
それは浅田選手もコーチも充分すぎるくらい解っているはず。
ファンがジャッジ批判やルールに物申すのは浅田選手に失礼だし恥をかかすことになると思う。
今のジャッジ基準にそって浅田選手は勝とうと努力しているのだから。
それとも浅田選手やコーチが現ルールやジャッジに文句を言っているのを聞いたことがあるのでしょうか。
明らかな不公平や不明りょうな点があれば、その試合ごとにジャッジに物申すことはできます。（選手自身かコーチが)

孤高の戦士、浅田選手に心優しいエールを送ってくれる織田さんに感謝感謝！高橋さんも優しく見守ってくれている！お兄様方の応援がどれほど強く支えになることか！真央ちゃんにとって、今年が本当にリカバリーの一年になりますように！もうちょっと、もうちょっとなんだよね！私も見習って頑張りますね！

>・例えばスケート靴にセンサーをとりつけたときの耐久性

うーん・・・誤解させてしまうかも。
ジャンプの判定は体全体の向きを見て総合的に判断しているので
・胸の前後
・腰の前後
・ブレードの前後
の計６個は欲しいですね。

選手に違和感を感じさせることなく、転倒しても確実に壊れないもの・・・やっぱりリアリティ無い・・。

やはり、何度も観てしまいます。転倒はありましたが、演技が終わるとついつい拍手してしまいます。真央ちゃんの演技は本当に魅せてくれます。応援しています。

ECCの新CMの撮影動画が配信されてますね
真央ちゃん明るくはじけててとても可愛いです！
吹っ切れてリフレッシュできてるんだなとうれしくなりました
また織田君も真央ちゃんに温かいメッセージ♡
不愉快な記事も多いですが、真央ちゃんにとってはどこ吹く風みたいですね！
ケガで思うような練習積めずとても辛かったでしょうが、すっかり切り替えて充実した日々を過ごしてるんだと安心しました
今日は真央ちゃんのはじける笑顔がみれて幸せです！！
来季は真央ちゃんのリンクの上でのはじける笑顔がみたい！！
それだけです！！！！！

きれじろう様
掲示板の3雑談コーナーを見て下さると幸いです。

（胸中を散文的に書きます。）
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　翻訳して良かった。みなさんありがとうございます。
やったあ！たくさんの方が戻ってきてくれた！とっても嬉しい！
　でも日本人の方って、やっぱり優しいし、純粋なんだな。全てに理由があると思っている。疑い深くないんだよね。そしてそこが日本人の素晴らしいところでもあるのだけど。私は心が半分外国人だから、多分疑い深い。では、メディアリテラシーの目をもっておこう。それはいいことのはずだから。
　皆さんは、私が言っているのがどのコメントか分かったかしら？「もっと見る」を押さないと出てこないのよね…。全日本の動画英語タイトルのを探せば、すぐ分かると思うんだけど…。
　それにしてもJさん。あなたは誰？？？ただのなりすまし？ただのファン？それとも？
Click,click,click,click…
あ！！！！！
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　数日間少し、調べていました。
　実は11月だったかしら？もう分かっていたんですよね。同名の方でフィギュアスケート関係者。だって彼の名前とfigure skating を入れればすぐ出てきますから。（興味のある方は上のriddleを解いてやってみてください。）

ー　A former figure skater and Olympic-level judge. A retired lawyer. He was one of the founders of the World Skating Federation and author of ON EDGE…..Triple Axels.
ー　元フィギュアスケーターであり、オリンピックレベルジャッジ。元弁護士。彼は世界スケート連盟の創設者のひとりであり、『ON EDGE』、（他にも著書あり）『トリプルアクセル』の著者。

　みなさん、『ON EDGE』という本を知ってますか？ソルトレークシティオリンピックの時に、ペアのジャッジに不正が行われたあの有名な暴露本です。その著者が彼。
　On Edge, takes readers on a twenty year journey through the private hotel rooms and hospitality suites where the culture thrives and multiplies, culminating in the days, weeks, and months following the Salt Lake City gold medal scandal. Rebelling against this covert culture, Jackson co-created the World Skating Federation in hopes of freeing the industry from the stranglehold of the seemingly omnipotent US Figure Skating Association (USFSA). Detailing his battle, Jackson reveals his reservations about the continued corruption.

　そして…ミステリアスなことに、その彼の名前を語る全日本のコメンテーターさんの名前の方には、hが一つ多いんです…。ね？ミステリアスでしょ？

　これはどういう意味なんだろう。同一人物なのか、近似した名前を使った全くの第三者なのか。
　数日前までは、私の考えは後者だったんです。だから「ただのファンですか？」と聞かれたときに「そうかもしれません。」と答えました。
　今はハーフハーフです。
　理由はいくつかあります。
　私が引用した文の最後にある言葉です。普通こんなこと、ただのファンが書くのでしょうか？
　The intense nationalism and federation politics and the fact that a skater as great as Mao can’t just represent themselves at worlds or the Olympics turns me off of the ISU and their scheme for controlling figure skating even more.
　もし本人でしたら、合点がいくんですよね。
　それから、昨夜彼のインタビューの映像（2005-2006に撮られたもの）を見つけまして、それが（本人だとすると）主張や言葉遣いがとても似ているんですよね。
　でも、あくまで疑いの目は持っていますよ。彼の言葉を狂信的に信じてはいけないと思っていますから。だって他人かもしれないし。彼の名前をわざと彷彿させるように書いていらっしゃるだけかも。でも、なんでこんなに科学的に書けるのかしら？語彙がとても洗練されている。普通の方の文ではないよね…。

…そして、私の探偵は続きます。Ｊさん。あなたは誰？　

>> きれじろう様

>実際、目視判定＋1台の判定用カメラでありながら、審判の判断精度は「こいつら、頭変だろ」と言いたくなるほどものすごく高いレベルです。これはこの5年近くずっと検証してきたうえでの正直な感想です。

その5年近くの検証は、どのようにして行ってこられたのでしょうか？決して、けんかをうっているとかそういうことではなくて、論理的に考えて、その結論は個人的主観にすぎないですよね？なので、「感想」という点では別に個人それぞれの意見ですが、「高いレベル」です、と言い切ってしまうのは、少し違った印象を与えるような気がするのですが…。

それともきれじろう様は、現時点で、技術審判員をされている方なのでしょうか？何故なら、関係者以外は、そのたった1台の判定用カメラの映像は見ることは出来ないはずで、となると、検証はテレビで放送される動画、または実際に観客席からの目視のみ、ということになります。それらで、どのようにして「判断精度が高いレベル」という結論になったのか、興味があります。

個人の感想であるならば、私がここ数年考察してきたうえでの正直な感想は、「高いレベルなのか低いレベルなのか判断するのが非常に困難であるため、どちらとも言えない」です。理由は判定用カメラが一台しかないことです。360度カバーするためには、最低でも２つ（出来れば4つ）、垂直に設置すべきだと考えるからです。物理学的にそう思いませんか？

そして着氷を厳しく見るのであれば、離氷も厳しく見てほしいです。始まる場所と、終わる場所をしっかりと確定する。測定するときの基本中の基本ではないでしょうか？選手それぞれジャンプの癖があるので難しいと思います。だったらなおさら、離氷時もスロー再生レビューをかけるべきだと私は常々思っています。（とはいえ、これも1台の判定用カメラで行うのであればあまり意味がないのかもしれません。）

もちろん、クリーンなジャンプを跳ぶことが一番。きちんとそうしている選手が称えられ、ちゃんとした評価を得ることは真っ当なことです。しかし、その「クリーンなジャンプを跳んでいる」という判定も、また、たった1台の判定用カメラで行われるのです。そして、レビューは全員にかけられるわけではなく、まずは技術審判員の目視で、疑わしき場合のみ行われるわけなので、「判断精度が高い」と、私は思えません。

論理的に考えた場合、「足りている」も「足りていない」、どちらも、それほど精巧に判定されているとはいいがたいのが現状ではないかと、私は思うのです。そして、判断精度を向上させるのが資金面で困難なのであれば、減点幅を少なくするのもひとつの案だと思います。（％を上げる、GOEは出来栄えのみに集中させる等）

回転不足・エラー判定は厳しくてもいいとは思います。選手の技術の向上に繋がるならば。そして正確に公平に行われているのであれば。選手の地道な努力が評価され、人生をも変えることがある、そんな重要な事を、たった1台のカメラで判定する事に疑問を感じるだけです。 その上、大会ごとに一貫性がなければ、選手は判定に振り回されてしまいます。

とにかく、物理的・金銭的に判定方法を向上する事が難しく、「人間」が採点している以上、減点などを見直し、「疑わしきは選手の利益に」を忘れないでほしいと私は願っています。

運営・審判員の方には敬意を表したいとは思います。ですが、盲目的に現在のシステムを受け入れるだけではなく、現状を的確に評価し、考察し、疑問点や改善点について意見することは、とても生産性のあることではないでしょうか？なぜ、それが「選手に対して失礼」や「恥をかかせる」ことになるのでしょうか？みんながみんな、贔屓にしている選手のためだけに、意見しているのではないということ、ご理解いただけたらと思い、コメントさせていただきました。

浅田選手のファンの皆様、大切なコメント欄なのに、話が脱線してしまってすみません。（海外在住のため、雑談コーナーなどの掲示板に投稿不可能なのでお許し下さい。）採点システムについてあれこれ言いましたが、結局のところ、私にとってはやはり心を動かす演技は、必ずしも点数と比例しません。「専門家・解説者がこう言ってた」、「採点方法はこうなってる」、「こんなに高い得点が出てる」、そのようなことも評価の大きな一部ですが、私個人は、最終的に自分の心や感性を信じてしまいます。そして「こころ」の面だけではなく、現行の採点システム・採点傾向では反映されにくいかもしれませんが、浅田選手の技術面も非常に高いものだと、私は思っています。（この話はもっと長くなるのでやめておきますが。笑）そして、その現行システムでより評価してもらえるよう改善出来るところは挑戦し、彼女がさらに飛躍していくこと、心より願っています。

私は浅田選手のスケートが好きです。いつでもどんな時でも応援しています！